ニキビ治療
ニキビはどうしてできるの?
皮膚の断面図を見ると、大きく分けて3つの層に分かれています。【表皮】【真皮】【皮下組織】表皮は皮脂線から分泌された皮脂で皮脂膜を形成し、肌の潤いを保ちます。ニキビの原因の一つに角栓があります。 これは毛穴に角質が詰まった状態で、皮脂線から分泌される皮脂の流れを妨げます。 逃げ場を失った皮脂にアクネ菌が繁殖し、角栓が炎症を起こしニキビとなります。
ニキビの主な原因は3点
- 男性ホルモンなどの影響により皮脂分泌が活発になること
- 古い角質がつまるなどして毛穴がふさがること
- 毛穴の中でニキビの原因菌であるアクネ菌などが増殖すること
治療の基本は塗布薬(塗り薬)です
最近はニキビ治療のための優れた薬が処方できるようになりました。
ニキビの原因となる毛穴のつまりを改善させたり、ニキビの原因菌であるアクネ菌の増殖を抑える作用などがあります。
診察の上、ニキビの状態を確認しながら適切な塗り薬を処方していきます。
ニキビ治療で皆さんに理解していただきたいことは、特に塗布薬を使用する場合、その塗り方(例えば1日1回、洗顔後にどれくらいの量を…)であるとか、治療開始から効果が出てくる期間の肌・皮膚の変化(使い始めに赤みや乾燥などが出てくることがあります)などについてです。
よくありがちなのは、使い始めてから早いタイミングで、皮膚の赤みや乾燥などの皮膚の状態変化にびっくりしてしまい、すぐに治療そのものをやめたり、治療をあきらめたりしてしまうことです。
にきび治療をしていくうえで、このような副作用は特に塗り始め(治療開始時)にあらわれることが多くあります。このような症状があらわれたときは、いったん薬を塗るのを見合わせて早めに再受診し医師に相談することが重要です。
普段からのスキンケアも重要です。
ニキビの予防と治療には、毎日の洗顔で余分な皮脂を落とし毛穴のつまりをなくすことが大切です。 女性であれば、メイクをきちんと落とし、(ここからは男性も女性も同じです)顔をぬるま湯でさっと洗い、せっけんを泡立てます(泡立て用のネットを使用すると簡単に泡を作ることができます)。 その泡を転がすように顔に当て優しく洗います(強く洗いすぎないようにしましょう)。 顔につけた泡をやさしくすすぎます(ゴシゴシこすらないこと、またすすぐ時はぬるま湯が適しています)。 終わったらタオルで優しく拭きます(清潔なタオルで軽く押すようにして水分を取ります)。 最後に化粧水などを使用ししっかり保湿します。 ニキビ治療中の方は、これらの後にニキビ用の塗り薬を塗りましょう。
よつば皮膚科からのメッセージ
皆さんそうですが、ニキビは見た目のことも本人にとってはたいへん深刻な問題で、それだけで気持ちが沈んだり、行動レベルが低下したりと生活の質に大きく影響してしまうことが多々あります。
ニキビの気になることや分からないことは、一人で悩まず当クリニックにお気軽ご相談ください。