膝外来
膝外来
東京育明会親和クリニックでは、変形性膝関節症を中心とした膝変性疾患に対して、身体所見の診察とともに、レントゲンにて評価させて頂き、症状に応じて内服、外用の投薬、リハビリによる筋力訓練、ストレッチ指導、ヒアルロン酸、痛み止めの関節内注射を行っています。
※膝の注射は、基本、全ての整形外科の診察で対応しています。
(これらの保存的加療により改善が認められない場合は関連病院での手術加療も相談させて頂くことが可能です。)
変形性膝関節症
「関節」とは、骨と骨のつなぎ目のことを言います。
私たちが体を自在に曲げ伸ばしできるのは、このおかげです。
かたい骨同士が直接ぶつからないように、骨と骨が接する部分は、クッションの役割を果たす関節軟骨で覆われています。この軟骨の表面は非常に滑らかなため、腕や足などをスムーズに動かすことができます。
つなぎ目全体は関節包という袋状の組織に包まれています。この関節包の内側には滑膜があり、関節が動くときに潤滑油の役割を果たす滑液を分泌しています。
変形性関節症は、これら関節軟骨や滑膜などに何らかの問題が生じ、本来の機能を果たせなくなった時に“痛み”などの症状が現れます。
立つ、座る、歩くなど、日常の動作で膝は休むことなく働いています。また、歩行時には体重の2~3倍の荷重がかかるなど、体重による負担も大きいです。
つまり、こうした負担が長年積み重ねることにより、タイヤがすり減るように関節軟骨がすり減ってしまい、その結果、関節軟骨のクッションが弱まるため、膝を動かしたときに違和感や痛みを感じるようになるのです。
膝前十字靭帯損傷を中心とした膝不安定症や、膝半月板損傷などの膝スポーツ障害に対して、身体所見による評価を行います。
保存的加療として、リハビリによる筋力訓練、ストレッチ指導、投薬を行います。
手術加療が必要な場合は関連病院への紹介をしております。
野球肩、野球肘の加療を行っており、投球動作指導等を行います。
その他スポーツによる疲労骨折、足関節不安定症、アキレス腱炎などの加療を行っております。
競技では、バスケットボール、サッカー、野球、アメリカンフットボールを中心に診ていますが、他の種目でも対応いたします。
治療法
- 1 関節注射(ヒアルロン酸)
- 関節の動きを滑らかにする潤滑剤のようなお薬を膝関節に注射します。
- 2 リハビリ治療
- 膝の関節やその周りの筋肉などのコンディションを整えるための電気治療や温熱治療、関節可動域訓練などを行います。
- 3 薬物療法
- 必要に応じ、消炎鎮痛剤などを処方します。
- 4 装具療法
- 膝のサポーターや足底板などの装具を利用することで膝への負担が軽くなります。
- 5 おうちで出来る治療
- 普段の生活の中で膝に負担のかかっている動作などを減らせないか、生活習慣を見直してみましょう。長時間の正座、長距離を歩く、などは膝に負担がかかります。
- また、足が冷えたりしていないか、急に膝に負担のかかるような動作をしてしまっていないか、などもチェックポイントです。他にも体重のコントロールなどとても大切です。
- 自分で積極的にできることとして、足の筋力をつけるなどがあります。
- 大腿四頭筋(太ももの前側に筋肉)を鍛えると、それが膝関節をしっかり支えてくれるので膝への負担を軽くすることでできます。(あおむけで寝たまま、かかとを10cmほど挙げて5秒間保持する運動(SLR)やプールでのウォーキングなどがお勧めです)
スポーツ障害の例
膝の障害
過度のランニングや反復のジャンプのし過ぎによって起こる膝の障害です。膝の外側や膝蓋骨(膝のお皿)の下の部分によく痛みの症状が出ます。オスグッド・シュラッター病、膝蓋靭帯炎、腸脛靭帯炎、ジャンパー膝などが代表的な膝のスポーツ障害です。
膝関節・下肢
前十字靭帯損傷、後十字靭帯損傷、内側側副靭帯損傷、外側側副靱帯損傷、離断性骨軟骨炎、半月板損傷、オスグッド病、ジャンパー膝、ランナー膝、滑膜ひだ障害、疲労骨折(脛骨・腓骨)シンスプリント、膝蓋骨亜脱臼(内側膝蓋支帯損傷)、大腿、下腿肉離れ