わきの下の多汗症治療(外用剤エクロックゲル)【保険診療】
診察のときにワキの下を見せる必要はありません。問診だけで処方できます。
【多汗症について】
多汗症とは?
日常生活で困るほど汗の量が多くなる病気です。
ワキや手のひら、顔など、体の一部だけの多汗症と、全身の多汗症があります。
何か他の病気や障害が原因となって汗の量が多くなることもありますが、特に明らかな原因が見当たらないことも少なくありません。
ワキの多汗症とは?
シャツのワキの部分に汗ジミができて人目が気になる
ワキから汗がツーっと流れ落ちる不快感で勉強や仕事に集中できない
こんな症状で困っている方は、ワキの多汗症かもしれません。
治療方法について
ワキの多汗症の治療法の一つに塗り薬(エクロックゲル)があります。
エクロックゲルはどんなお薬なのか?
日本で初めて健康保険の適応が認められた、原発性腋窩多汗症用の塗り薬です。
エクリン汗腺が交感神経から伝えられる汗を出す指令を受け取れないようにブロックすることより、発汗を抑えることが期待できます。
まずはワキ汗でお困りの方は以下の項目をチェックしてみましょう
- ■最初にワキ汗の症状が現れたときの年齢は25歳以下だった
- ■左右両方のワキから同じように発汗がみられる
- ■睡眠中はワキ汗は止まっている
- ■1週間に1回以上、ワキ汗が多いと感じることがある
- ■家族にもワキ汗の多い人がいる
- ■日常生活の中で、ワキ汗が多くて困る場面がある
↓
6項目のうち2つ以上の項目に当てはまる方はご相談ください。
診察後に診断によりエクロックゲルを処方(院外処方)します。
1本で2週間程度もちます。薬代は3割負担の方で1,500円程度(1本)です。
皮膚がかぶれることもあるので、初回は1本だけ処方するケースが多いです。
(エクロックゲルの実物写真。プラスチックボトルタイプの外用薬です。)