ダニアレルギーに対する減感作療法
この治療は、指定認可を受けた医師のみ実施できます。当院院長は指定認可医師です。
くしゃみが良く出る
さらさらした鼻水が出る
鼻が詰まる
鼻や目がかゆい など
この様な症状が続いていませんか?
ダニ、カビ、ペットの毛などのハウスダストが原因で季節に関係なく上記のような症状があらわれる疾患を「通年性アレルギー性鼻炎」といいます。
中でもダニが最も大きな要因と言われています。ダニの死骸や糞は非常に小さな粒子で空気中に舞い上がりやすく、その為それを吸い込むことによってアレルギー症状を発症します。
減感作療法
アレルギーの原因物質であるアレルゲンを少量から投与する事で、からだをアレルゲンに慣らし、アレルギー症状を和らげる治療法です。
こんな人におすすめ
- 通年性アレルギー性鼻炎で悩みたくない人
- 薬を飲むと眠気などの副作用がつらい人
- 薬を減らしたい人
- 2-3年後に受験を控えている人(12歳からできますので高校受験に間に合います)
特徴
- アレルギー症状を治したり、長期にわたり症状を抑える可能性のある治療法(根本的治療)です。
- アレルゲンを投与する事から、アレルギー反応が起こる可能性があり、まれに重篤な症状が発現する可能性があります。
- 治療は長期間(3-5)年かかります。
- 全ての患者様に効果が期待できるわけではありません。
舌下免疫療法
アレルゲンを含む治療薬を舌の下で1分間保持する事で、アレルギー疾患を治療するアレルゲン免疫療法のひとつです。注射で治療する皮下免疫療法とは違い注射の痛みもなく自宅でできます。
ミティキュアについて
ミティキュアは、ダニを原因とするアレルギー性鼻炎に対する舌下投与のアレルゲン免疫療法薬(根本的治療薬)です。
検査でダニを原因とするアレルギー性鼻炎と診断された成人及び12歳以上の患者様を対象とします。
通常のアレルギー治療薬とは違いすぐに効果がでるお薬ではありません。
鼻炎の症状にかかわらず、毎日服用します。
次のような方はミティキュアによる治療を受けることが出来ません。
- アレルギー性鼻炎の原因がダニでない方
- このお薬でショックをおこしたことがある
- 重い気管支ぜんそくのかた
- 悪性腫瘍(がん)や免疫系の病気があるかた
- 妊娠中、授乳中のかた
ミティキュアの副作用
服用開始初期、服用後少なくとも30分間は下記の副作用に注意してください
重大な副作用
ショック、アナフィラキシー
アナフィラキシーとは医薬品などによる急性の過敏反応のことで蕁麻疹などの皮膚症状、腹痛や嘔吐の消化器症状、息苦しさなどの呼吸器症状、蒼白、意識混濁がみられる。
※これらの症状が現れた場合、直ちに医療機関を受診してください。
主な副作用
口の中の浮腫、かゆみ、不快感、異常感
喉の刺激感、不快感
耳のかゆみなど
治療のスケジュール
治療開始期間
現在受付は行っておりません
担当医師
ミティキュアをご希望される方は午前12:30まで、午後は6:00までに受付を済ませてください。
初診
原因がダニであることを正しく判断するためアレルギーの血液検査を行います。
過去にダニアレルギーの血液検査を受けた方はそのデータをご持参いただいてもかまいません。
初回投与(3,300JAU錠)
初回投与は院内で行います。投与後30分間はアレルギー症状がでない事を確認します。
(2日目以降は自宅で服用し1週間服用します。)
2回目以降(10,000JAU錠)
特に問題がないようなら2週目以降は10,000JAU錠で維持していきます。
2回目以降は処方せんを発行しますので近隣の薬局でお求めください。
(3-5年間治療)
費用(患者負担3割の場合)
初診時
初診料+アレルギー検査 ⇒ 患者負担(2,000円~3,000円)
初回投与時
再診料+処方料+薬剤料等 ⇒ 患者負担 約1,200円
(初回投与の1週間分は院内で処方します。)
初回投与時は他の疾患に対する診察が出来ませんのでご了承ください。
2回目以降(14日分の処方)
院内 再診料+処方料等⇒患者負担は約600円
調剤薬局 調剤料+薬剤料等 ⇒ 患者負担は約1,400円
毎月約4,000円かかります。
ミティキュアは新医薬品であるため平成28年11月末までは1回14日分を限度の処方になります。
ダニアレルゲンの回避方法
ダニは暖かく湿気のある絨毯や畳、寝具に多く生息しています。他にも布製ソファーやぬいぐるみにも多 数生息していると言われております。
また、ダニは梅雨から夏にかけて一気に増えるとフンも増えます。寿命は2~3ヵ月なので、秋は死がいやフンが増えます。以下の方法でダニの除去、回避を実施します。
- 部屋はていねいに掃除機がけをする
- 布張りのソファー、カーペットや畳はできるだけやめる
- 寝具はまめに干す、掃除機がけをする
- 部屋の湿度、温度の調整(湿度50%、温度20~25℃が目安)
- シーツやカバーはまめに洗濯をする
出典:鳥居薬品株式会社
もっと詳しく知りたい方は鳥居薬品株式会社の「もっと知りたいアレルゲン免疫療法」へアクセスしてください。