スギ花粉症に対する減感作療法(シダキュア)
■ スギ花粉症に対する減感作療法(シダキュア)開始のご案内
この治療は、指定認可を受けた医師のみ実施できます。
スギ(杉)は、ヒノキ科スギ亜科スギ属の常緑針葉樹です。
本州北端から屋久島まで自生しています。
花は雄花と雌花があり2月~4月に開花します。
このスギの花粉によって生じるアレルギー反応がスギ花粉症です。
スギ花粉症は日本で最も多い花粉症で推定2500万~3000万人国民の4人に1人が花粉症と言われています。
減感作療法
アレルギーの原因物質であるアレルゲンを少量から投与する事で、からだをアレルゲンに慣らし、アレルギー症状を和らげる治療法です。
こんな人におすすめ
- 毎年花粉症で悩みたくない人
- 花粉症の薬を飲むと眠気などの副作用がつらい人
- 花粉症の薬を減らしたい人
- 2-3年後に受験を控えている人(シダキュアは舌下保持可能な年齢から治療できます)
特徴
- アレルギー症状を治したり、長期にわたり症状を抑える可能性のある治療法です。
- アレルゲンを投与する事から、アレルギー反応が起こる可能性があり、まれに重篤な症状が発現する可能性があります。
- 治療は3-5年かかります。
- 全ての患者様に効果が期待できるわけではありません。
舌下免疫療法
アレルゲンを含む治療薬を舌下にて1分間保持した後、飲み込むことでアレルギー症状を治療する療法です。
シダキュアについて
シダキュアは、スギ花粉症に対する舌下投与のアレルゲン免疫療法薬です。
シダキュアの治療によりアレルギー症状やアレルギー治療薬などの使用量が抑えられることがわかっています。
スギ花粉症と診断され、なおかつ1分間舌下にて薬を保持することができ、副作用をうったえることができる患者様を対象とします。
通常のアレルギー治療薬とは違いすぐに効果がでるお薬ではありません。
花粉症の症状を問わず、花粉が飛散していない時期も含めて毎日服用します。
次のような方はシダキュアによる治療を受けることが出来ません。
- このお薬でショックをおこしたことがある
- 重い気管支ぜんそくのかた
- 悪性腫瘍(がん)や免疫系の病気があるかた
- 妊娠中、授乳中のかた
治療のスケジュール
治療開始時期
お電話にてご確認ください。03-5626-4166
担当医師
お電話にてご確認ください。 03-5626-4166
シダキュアをご希望される方は午前は12:30まで、午後は6:00までに受付を済ませてください。
初診
スギ花粉症であることを正しく判断するためアレルギーの血液検査を行います。
過去にスギアレルギーの血液検査を受けた方はそのデータをご持参いただいてもかまいません。
初回投与
初回投与は院内で行います。投与後30分間はアレルギー症状がでない事を確認します。
2回目以降
特に問題がないようなら2週目以降は薬の量を増やして維持していきます。
(3-5年間治療)
費用(患者負担3割の場合)
初診時
アレルギーの血液検査費用(820円~4,780円)
初診料+スギアレルギー検査だけの場合 ⇒ 患者負担 約1,700円
初回投与時
再診料+処方料+薬剤料等(処方7日分)⇒ 患者負担 約1,200円
2回目以降
院内 再診料+処方料等⇒患者負担は約600円
調剤薬局 調剤料+薬剤料等 ⇒ 患者負担は約1,700円(28日処方)
毎月約2,300円かかります。
花粉飛散期の過ごし方
スギ花粉が飛散する時期は、シダキュア服用後に体調変化がおこる恐れがありますので、注意してください。
シダキュアによる治療中も、スギ花粉が飛散する時期にはスギ花粉を回避する生活を心がけてください。
花粉症の症状がひどい場合は、医師の指示に従い、アレルギー治療薬などを使用してもかまいません。
治療に加えて以下の点に注意しスギ花粉を回避する生活を心がけましょう。
- スギ花粉情報に注意する
- 外出をなるべく避ける
- 外出するときはマスクやメガネ、つるつるしたコートを着用しましょう
- 帰宅時、部屋に入る前に洋服や髪についた花粉をよくはらう
- 帰宅後はうがい洗顔をし、鼻をかむ
- 窓や戸を閉める
- 洗濯物や布団は外に干さない
- 部屋をよく掃除する
出典:鳥居薬品株式会社
もっと詳しく知りたい方は鳥居薬品株式会社の「もっと知りたいアレルゲン免疫療法」へアクセスしてください。